ああ、彼女はわたしの元会社の同僚のワカバヤシさん・・・、それでこの方は、以前仕事の関係で知り合った、ジュエリーデザイナーのコウノ先生」

と言うホンジョウさんの紹介に、

 「どうも」

と、はもるようにしてわたしとそのサキエ先生は同時に頭を下げる。

 「ああ、マキ。 

 ほら、オマエも知ってるだろう? 俺が以前に婚約指輪のつもりで作ってもらったあの指輪」

 「えっ?

 あ、ああ」

 「そう、あれはさあ、俺が彼女に特別に頼んで作ってもらったんだよ」

 「ああ。

 

 あれ?」

 

 「そう。

 そう言えばサキエさん、実はあれ・・・、結局のところ婚約指輪ってことにはどうにもならなかったみたいでして。

 まあでも、それを渡した相手の彼女は、指輪のことすごく喜んでくれたんで」

 「あら、そうだったの?」

なんて言いつつ、今度はそのサキエ先生が、

 「そうそう、ちょうどよかった。

 こちら紹介するわね」

と言い、どうやら横の連れのオトコをわたしたちに紹介するつもりのようだ。

 「彼ね~、テルヤマノボルさんっていってね。